q bagのアイテムについて、パリのアトリエからデザイナーに聞いた開発秘話をお届けする「q bagができるまで」シリーズ。
第6回は、フランス流の子育てを現地で経験したママデザイナーが発案し、q bag parisのフランスチームと日本チームで話し合いを重ねて開発したママもパパも使いやすいジェンダーレスなバックパック「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」を紹介します。
時代は「マザーズバッグ」から「ペアレンツバッグ」へ。
フランス流の子育てにならう
ジェンダーレスなアイテムを目指して
q bag parisがアトリエを構えるフランスは、先進国の中でも高い出生率を誇り、さまざまな子育て支援の施策を行っています。
また、フルタイムで働くママも日本よりずっと多く、代わりに街中でベビーカーを押したり子どもの送り迎えをしているパパもよく見かけます。「パパがママの子育てを手伝う」のではなく自然に子育てに参加しているのは素晴らしいことですよね。
日本でも男女で同じように仕事・家事・子育てに取り組む・もしくは取り組もうと努力しているカップルはずいぶん増えたものの、まだまだママの負荷が高いケースも。子育てアイテムも女性目線の商品が多めです。
q bag parisのデザインチームは、フランス流の子育てにならいあえて「マザーズバッグ」ではなく「ペアレンツバッグ」を作ることで「子育て=ママがするもの」という固定概念をもっとなくしていきたいと考えました。
ママ&パパでシェアできる、
おしゃれで機能性抜群のバックパック
自分らしいファッションも育児も楽しめるデザインを追求
「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」には、実は開発のベースとなったモデル「louvre (ルーブル)」があります。
機能性重視のものが多いバックパックというアイテムをとことんスタイリッシュで洗練されたデザインに仕立てようと開発し、現在もブランドで大人気のアイテムのひとつです。
「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」は、そんな「louvre (ルーブル)」をペアレンツバッグ仕様にチェンジしつつ、よりソフトな印象にアップデート。「自分らしいスタイルを楽しみながら育児ができる」ことを重視してデザインしました。
はい。
開発にあたって実際にママ・パパの声をヒアリングしたところ「おしゃれなペアレンツバッグが意外とない」という声も多く出ました。
フランスでは「個人の幸せ」をまず第一に考える人が多く「ママ・パパである前にカップルとして幸せか?」「カップルである前に、ひとりの女性・男性として幸せか?」が重要視される傾向にあります。
そのためか、ママ&パパなどの属性や性別・年齢などでファッションを決めたり、赤ちゃんがいるからといっておしゃれを諦めたりすることは非常にまれで、街中にも、ベビーカーを押しながら「自分自身が着たいもの」を着ているママやパパがたくさん。
そんなフランス人たちを見ていて「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」を手に取る方にも、「ママ・パパだから○○でなければならない」という考え方から解放され、ファッションも育児も楽しんで欲しい…という想いを込め、ママ&パパでなくても自然に手に取りたくなるくらい洗練されたデザインを目指しました。
結果として、おしゃれなママ・パパを中心に、これまでリュックに抵抗感があった男性や、女性向けのマザーズバッグを持つのにはやや抵抗感があると考えていたパパからも支持されています。
最初はママが購入したものの、パパとシェアするうちにパパが気に入ってしまい色違いで2個目を手に入れた…というお声も届いているほどなんですよ。
「こうだったらいいな」が全部詰まった
多機能バッグで、
子育てをラクに楽しく!
開発前にヒアリングしたママ・パパの声をベースに、q bag parisチームのママデザイナーの子育て経験も盛り込み「ここがもっとこうだったらいいのに」を全部詰め込んだ多機能バッグを目指しました。
ファッション性と機能性の両立は他のアイテムの開発時にも注意しているポイントですが、「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」はその用途上、特に大容量&多機能&軽量であることがマスト。とはいえ、ここまであらゆるサイズのポケットが様々な場所についているバッグはとても珍しく、開発は簡単ではありませんでした。
そもそも、柔らかい生地にむやみに多くのポケットをつけると、裁断・縫製している部分が必然的に増え構造も複雑になるため、縫い合わせた箇所がほつれ・やぶれの原因になります。
さらに、複数のファスナー同士がぶつかって使い勝手も悪くなってしまったり、バッグも重くなる可能性が。これらの問題を解決するため、素材や縫製の仕組みを熟知したデザイナーが縫製やポケット、ファスナーの数・位置・大きさをミリ単位で何度も調整。シュミレーションを繰り返し、軽量かつ強度を保った使いやすいバッグにたどり着きました。
かさばるおむつや子どもがぐずったときにすぐ取り出したい哺乳瓶・おもちゃ、病院や手続きに必要な母子手帳に書類…ちょっとしたお出かけでも荷物が増えがちな子育て中の具体的なシーンを想定して、少しでもラクにお出かけができるように設計しました。
カップル間の会話を非常に重視するフランス人のように、どこに何を入れるかコミュニケーションしながら自分たちにとってのベストな使い方を発見してもらえたら嬉しいですね。
フランス人の子育てを見ていると、彼らはママ・パパであっても自分の時間・カップルの時間をきちんと持っているなと思います。
例えば、家事には完璧を求めず、忙しい平日のお弁当作りや夕食のしたくなどもいたってシンプル。
必ずしも凝ったメニューを時間をかけて作ることだけが愛情ではないと考えます。
また、夜は赤ちゃんを一人で寝かせる家庭も多いのですが、これは夫婦の時間をとるためだけではなく、赤ちゃんの生活リズムを整えたり自立心を養うためにも大切だとされています。
一緒にいる時間の長さより濃さを大切にし、子どもがいても子ども中心になりすぎず、大人だけの時間も確保する。
日々頑張る日本のママ・パパにも、そんな考え方もあるということをもっと知ってもらいたい、「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」を手に取ることでもっと外出のハードルが下がり、肩の力を抜いて気軽にお出かけしてもらいたいと考えています。
「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」で、子育てをもっと自由に
全てのママ・パパに、自分自身も大切にしながら子育てをもっと自由に楽しんでほしいという想いで作った「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」。
ママ・パパが笑顔なら、きっと子どもの笑顔もさらに増えるはずです。
ひとりで頑張りすぎてしまっているママがいたら、もっと肩の力を抜いてもらえるように。
子育て中だからと、自身の幸せやパートナーとの時間を諦めてしまうことがないように。
そして、貴重な子育ての期間を、少しでも負担を減らしてふたりで楽しめるように。
ジェンダーレスなデザインで誰もが使いやすく、毎日の暮らしに寄り添う「louvre parents(ルーブル ペアレンツ)」を、ぜひ手に取ってみて下さいね。
・・・・・・・・・・・・