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パリ・マレ地区とは?

パリの中心部、セーヌ川右岸に位置する「マレ地区(Le Marais)」。
パリ3区と4区にまたがる歴史的なエリアです。
「マレ」はフランス語で「沼地・湿地」の意味。
その名の通り、かつてはセーヌ川の氾濫により沼地と農地が一面に広がるエリアでした。
しかし、17世紀に 国王の都市計画で大きく発展。
その後フランス革命時に一時的に衰退しましたが、近年は再開発が進み、国の歴史景観保全地区に指定されている美しい街並みに新たな魅力が加わり、アートやファッションなどの文化活動が盛んなパリの流行の発信地となっています。

ユダヤ人街としての側面
マレ地区のユダヤ人コミュニティは、13世紀頃に形成され始めました。
さらに、19世紀末~第一次世界大戦中には圧政・迫害を逃れたユダヤ人が移住。
その後ナチス政権時代の減少を経るも、戦後に旧・フランス植民地からもユダヤ人が移り住んできたことで、コミュニティは拡大しました。
彼らは当時は比較的地価が安かったこの地に居を構え、現在もマレ地区に深く根付いています。
LGBTに寛容な街としての側面
マレ地区は世界的に有名なLGBT地区の一つでもあります。 LGBTのシンボルであるレインボーの傘やデコレーションで彩られた通りや、多くのゲイバー、ナイトクラブ、ショップなどが並び、出会い・交流の場ともなっています。
パリ・マレ地区の歴史:中世から現代まで

パリ・マレ地区の歴史を語るには、中世までさかのぼる必要があります。
次に、今日のマレ地区を形成するに至った経緯を紐解いていきます。
中世時代(12~16世紀)
マレ地区の歴史は12世紀に遡ります。
当時は文字通り沼地でしたが、12~13世紀に修道院ができ、騎士団や僧侶が居住。彼らは沼地を開墾して農地へと変えていきました。
14世紀になるとルーヴル宮殿から逃れた国王がマレ地区の館に住むなどの経緯を経て、同地区は高級エリアとしての地位を獲得し、その後の黄金時代へとつながっていきました。
黄金時代(17~18世紀)
17世紀に入ると、当時のフランス国王アンリ4世がヴォージュ広場(Place des Vosges)を建設。
多くの貴族もこぞって美しい邸宅を建て、マレ地区は一気に華やぎました。
近現代の変遷
フランス革命後は一時衰退しましたが、戦後再開発が進み、歴史的建築物の保存と修復が行われ、現在のような文化とファッションの発信地として生まれ変わりました。
19世紀中頃に行われたオスマン男爵による大規模なパリ改造を逃れたため、17世紀の美しい貴族の館が今も数多く残されています。
パリ・マレ地区の見どころは?訪れるべきスポット【アイコニックスポット編】
歴史や多様性の側面でも興味深いマレ地区には、見どころもたくさん。
次に、マレ地区にアトリエを構えるバッグブランド「q bag paris(キューバッグ パリ)」のデザインチームによるとっておきのおすすめスポットを紹介します。
まずはおさえておきたい定番のアイコニックスポットから。
ヴォージュ広場(Place des Vosges)

アンリ4世が「パリを世界で一番美しい街にしたい」と考え造った、パリ最古の広場です。
マレ地区の象徴的存在であり、周囲を囲む赤いレンガ造りの建物が印象的です。
当初は「ロワイヤル広場」と呼ばれていましたが、フランス革命後改称されました。
広場を囲む邸宅には、多くの貴族・政治家・作家などが住んでいました。
中でも作家のヴィクトル・ユゴーは特に有名で、彼が暮らしていたアパートは今も一般公開されています。
現在、広場の周りにはアーケード付きのショップやアートギャラリーが並び、優雅な雰囲気を醸し出しています。
デザイナー:「天気の良い日には、地元の人々がピクニックを楽しむ憩いの場となっています。
テイクアウトしたパンやケーキをここでいただくのもおすすめ」
マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ(Marché des Enfants Rouges)

1615年創設のパリ最古の屋根付き市場です。
生鮮食品が買えるマルシェに加えて、国際色豊かなさまざまな屋台が並ぶ飲食ゾーンがあるのが特徴。
サン・ポール・サン・ルイ教会

ルイ13 世の命令により、イエズス会の建築家によって 1627年~1641年にかけて建設されました。
バロック様式の美しい教会で、内部の装飾は必見です。
ロジエ通り(Rue des Rosiers)

「バラの通り」を意味するロジエ通り。
ユダヤ人地区を代表する活気ある通りで、伝統的なユダヤ料理レストランや食材店が軒を連ね、ユダヤ人コミュニティの日常を垣間見ることができます。
パリ・マレ地区の見どころは?訪れるべきスポット【ショッピング編】
マレ地区には様々なブティックが軒を連ね、ショッピングスポットには事欠きません。
「q bag paris(キューバッグ パリ)」のデザインチームも時折立ち寄る、地元民にも人気のある有名なスポットを紹介します。
ベーアッシュヴェー・マレ (BHV MARAIS)

パリ市庁舎の目の前にあるなデパート。 洋服に化粧品、インテリアにキッチン用品まであらゆるブランドが揃い、ショッピングにぴったりです。
メルシー(MERCI)

パリ有数のセレクトショップ。
センスの良いラインナップに、眺めていると時間が経つのを忘れてしまいます。
シンプルかつサイズ&カラーバリエーション豊富のかわいらしいトートバッグはパリ旅行のお土産にも人気です。

フルー(Fleux)
ライフスタイル、デザイン、装飾に特別な重点を置いたパリの代表的なコンセプトストア。
雑貨、家具などがカテゴリー別に分けられ、複数の店舗が密集して建っています。
ハイセンスかつ幅広いラインナップから、きっとお気に入りの一品が見つかります。
ザ・ブロークン・アーム(The Broken Arm)
コンセプトストアとカフェが融合した、パリのクリエイティブスポットです。
ミニマルな内装の店内では、著名ブランドから、新進気鋭のデザイナーまで幅広いラインナップの衣料品やアクセサリー、家具、生活用品、デザイン書籍を扱っています。
また隣接するカフェでは上質なコーヒーと手作りのケーキを楽しめます。
モダンな若者やクリエイターに支持されており、落ち着いた空間で買い物や飲食が楽しめるスポットです。
パリ・マレ地区の見どころは?訪れるべきスポット【アート編】
マレ地区には、「q bag paris(キューバッグ パリ)」のデザインチームのインスピレーションの源ともいえる美術館がたくさん。
有名どころから、現代アート好きなら押さえておきたい通なスポットまでをリストアップしました。
カルナヴァレ美術館(Musée Carnavalet)

かつてパリ市議会議長の邸宅だった建物を改装して作られた、パリで最も古い市立博物館です。
パリの歴史を専門に扱っており、そのコレクションは多岐にわたります。
膨大な作品が歴史的な建物内に年代順に展示されており、先史時代から現在までのパリをたどりながら鑑賞することができます。
ピカソ美術館(Musée Picasso)

17世紀の邸宅を利用した、世界最大級のピカソ美術館です。
ここでは、「青の時代」と呼ばれる初期の代表作「自画像」をはじめ、約5,000点もの作品を所蔵しています。
絵画、彫刻、デッサン、陶器、版画、直筆の書簡、写真などが年代順に展示されており、ピカソの創作活動の変遷をたどることができます。
デザイナー:「インスピレーションを得たい時によく行く美術館。
ピカソが収集した他の画家たちの作品も所蔵していて、見ごたえたっぷりです」
ユダヤ美術歴史博物館(Musée d'Art et d'Histoire du Judaïsme)
ヨーロッパ最大級のユダヤ文化専門美術館です。 ユダヤ人コミュニティの発展を、多数の美術工芸品や祭具・民族衣装・装身具や史料など、その膨大なコレクションを通じて知ることができまます。
ギャラリー・リチャード(Galerie Richard)
1989年にジャン=リュック・リシャールとタカコ・リシャールによって設立された、現代絵画を専門とするアートギャラリー。
新進気鋭のアーティストから著名なアーティストまで、多様な作家の作品を扱っており、さらにフランス国外のアーティストも積極的に紹介しています。
絵画、彫刻、インスタレーション、写真など幅広いメディアの作品を展示し、定期的に個展やグループ展も開催。
デザイナー:「現代アート愛好家やコレクターなら注目すべきギャラリーの一つ。いつ行っても新鮮な驚きと気づきをくれます」
ギャラリー・タダエウス・ロパック(Galerie Thaddaeus Ropac)
オーストリア出身のタダエウス・ロパック(Thaddaeus Ropac)が設立した現代アートギャラリーです。
ロンドン、パリ、ザルツブルク、ソウルに拠点を持ち、パリにはマレ地区とパンタン地区に拠点があります。
現代アート界において最も影響力のあるギャラリーの一つです。
デザイナー:「こちらも、現代アートが好きならぜひ訪れてみて。
展覧会も頻繁に開催しています」
ペロタン(Perrotin)
世界で最も影響力のある現代アートギャラリーの一つです。
エマニュエル・ペロタン(Emmanuel Perrotin)によりパリで創設されました。
現在、パリ、香港、ニューヨーク、ソウル、東京、上海、ロサンゼルスの7都市に展開し、パリの本拠地は2005年からマレ地区の18世紀の貴族の邸宅に構えています。
30年以上にわたり現代アートシーンをリードし、多くのアーティストのキャリアを初期から長期的にサポートしています。
デザイナー:「扱っているアートはもちろんのこと、その邸宅自体も美しく、雰囲気も含めてお気に入りのギャラリーです」
パリ・マレ地区のおすすめグルメ・レストラン

おいしいレストランの選択肢が豊富なマレ地区。
カジュアルなストリートフードからベーカリー・ケーキショップ、ハイセンスなビストロまで、全て、「q bag paris(キューバッグ パリ)」のデザインチームが実際に足を運んで試したうえでお勧めできるアドレスを特別に紹介します。
ストリートフード L'As du Fallafel
ユダヤ人街にある有名なファラフェルの老舗スタンド。
ファラフェルとは、ヒヨコ豆のコロッケとたっぷりの野菜をピタパンで包んだイスラエルの料理で、マレ地区で歩きながら食べられる料理として人気です。
長い行列ができることで知られていますが、味はお墨付き。
ボリュームたっぷりなので心してかかってください。
ベーカリー Brigat'
q bag parisのデザイナーお気に入り、コロンボ兄弟(トーマスとルシオ)によるベーカリー・パティスリー。
サクサクのクロワッサンやパン・オ・ショコラなどのベーシックな商品はもちろん、時にはそれらを現代的にアレンジしたさまざまなパン・ケーキはどれも絶品です。
ケーキ Bontemps
ひと口サイズのミニケーキが有名なケーキショップ。アイコニック商品はもちろん、季節ごとにラインナップがかわるタルトなど、いつ訪れても新鮮な驚きに満ちています。
美しい内装も見どころなので、併設のティールームで優雅なひと時を過ごしてみては。
デザイナー:「パリで一番おいしいと思います。
ミニケーキは可愛らしいサイズなのでいろいろな味を試せるのも嬉しい」
ビストロ/レストラン Bistrot Des Tournelles
「2023年のベストビストロ」にも選ばれた人気のビストロ。
フランスのビストロの定番料理を、料理人が丁寧な熟練の技術で仕上げます。
さらに、センスの良いワインのラインナップは、ワイン好きもきっと満足するでしょう。
デザイナー:「伝統的なフレンチビストロに比べて、あっさりめの味付けが特徴です。
素材の持つ繊細な風味を活かしているため、胃もたれすることなく、軽やかに楽しめます
」
ビストロ/レストラン Parcelles
マレ地区の静かな通りに佇む、温かみのある小さなワインビストロ。
気取らないアットホームな雰囲気の中、繊細なモダンビストロ料理と極上のワインを心ゆくまで楽しめます。
デザイナー:「クラシックな銘柄から、珍しいナチュラルワインのヴィンテージまで、厳選された素晴らしいワインが揃います。
ワイン好きならぜひ訪れて」
バー ROJO
q bag parisのデザイナーがマレ地区のニュー・アイコンスポットと太鼓判を押すバー。
クリエイティブで珍しいオリジナルカクテルの数々とタパスを味わえます。
パリ・マレ地区へのアクセス・行き方

マレ地区はパリの中心地にあるので、公共交通機関でのアクセスも便利。
メトロでは以下のような駅から徒歩でマレ地区にアクセスできます。
- Saint-Paul駅(1番線)
- Châtelet - Les Halles駅(1・4・7・11・14番線ほか)
- Hôtel de ville駅(1・11番線)
- Bastille駅(1・5・8番線)
- Rambuteau駅(3・11番線)
パリ・マレ地区のアトリエから発信する「q bag paris」(キューバッグ パリ)の人気アイテム
「q bag paris(キューバッグ パリ)は、パリ・マレ地区にアトリエを構えるデザインチームによるクリエイションから生まれたバッグブランドです。
アートやファッションに満ち溢れたこの地区で、フランスのカラーにインスピレーションを受けた豊富なカラーラインナップ&毎日使いたくなるアイテムを作り続けています。
ファッション性はもちろんのこと、ウェットスーツと同じネオプレーン素材、透けない新素材などを用いた画期的なアイテムは遊び心たっぷりなのに軽量で耐久性に優れ機能性も抜群。
アイテムに応じて、通学・通勤バッグやマザーズバッグ・ペアレンツバッグとしてはもちろん、アウトドアや旅行、ちょっとおしゃれなディナーにも連れて行っていただけます。
今回は、ブランドの中でも特におすすめのアイテムを紹介します。
nest コレクション(ネストコレクション)
透けない新素材「nest(ネスト)」を使用した、見た目もバッグの重量も軽やかなコレクションです。
ベーシックなサイズでブランドのアイコニックアイテムでもある「nest zip」のM/Lサイズはもちろん、 小さめサイズの「nest zip super mini(ネストジップ スーパーミニ)」、 「スーパーミニ」より少し大きめの「nest bon(ネスト ボン)」などサイズはさまざま。
サイズによってコーデ全体の雰囲気を簡単にチェンジできます。
カラーバリエーションも豊富にあるため、自分のお気に入りがきっと見つかりますよ。
miel(ミエル)
フランス語で「はちみつ」を意味するバッグ。
インスピレーションの源はマレ地区の花屋の店先に並んだバケツで、無造作に活けられた花が空に向かって誇らしげに咲いているようすを見たデザイナーが直感で「これはバッグにしたい」と感じ、すぐに製作がスタートしました。
普段着にサッと合わせるだけでスタイルが決まり、慌ただしい日常でも「毎日ちゃんとおしゃれ」を叶えてくれる、心強い存在です。
忙しくても、日々の暮らしを丁寧に味わい楽しむ術を知っているパリの女性たち。
そんなパリのエスプリを日本にも届けるようなバッグを目指しました。
「しあわせのバケツ」を手に、小さなときめきを見つけにお出かけしてみてくださいね。
moé(モエ)
働く女性の「ご褒美時間」を格上げするファーバッグ。
ずっと触れていたくなるようなふわふわの素材と、一日中持ち歩ける軽やかさ、そして4つの表情で今の気分に寄り添う機能性が特徴です。
4WAYで使え、気分に合わせて持ち方をチェンジできるアイテムです。
忙しい日々、オフタイムにはしっかり休んで自分を慈しみ、moéを片手に心豊かな時間を過ごしてほしい…というデザイナーの想いの元開発した意欲作。
トレンドカラーを含む3色から自分らしい色をお選びください。
パリ・マレ地区について知り、観光を満喫しよう

美しい街並みと多彩な文化、最新の流行が混ざり合うパリ・マレ地区。
観光客だけではなく、パリ市民でも知らない隠れ家スポットもたくさんあります。
お出かけの際は、この記事を参考にぜひあなたのお気に入りスポットを見つけてみてくださいね。

※この情報は2025年9月現在のものです。最新の情報および定休日などは、必ず公式の情報を参照ください。
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