パリの情景を、香りに閉じ込めてお届け

朝の光のなか、チュイルリー公園やリュクサンブール公園を歩いていると、どこからともなく花の香りがそっと漂ってきます。
その香りに包まれた瞬間、心がふわりとほどけていくような、やさしくてあたたかな幸福感に満たされます。
パリの日常の何気ない情景、そのときめきを、バッグを手に取ってくださる方にもお届けしたい。 そんな想いから、この香りは生まれました。
開発に踏み切ったきっかけのひとつは、デザイナーのパリのフレンチレストランでの体験でした。
料理の美しさ、味わい、サービス…そのどれもが素晴らしいものでしたが、なにより深く記憶に残ったのは「香り」。
香りは、人の心を揺さぶり、時には忘れていた記憶さえ呼び起こす不思議な力を持っています。 ならばバッグという日常に寄り添う存在にこそ、香りの魔法を添えたい。そして、オンラインで展開するブランドだからこそ、画面を超えて心がときめくような体験をしていただきたいと考えました。
香りのデザインは、一篇の詩から。
香りは人の感情に寄り添い、記憶と結びつくもの。
それは目に見えないアートとも言えます。
だからこそ妥協のない美しさと物語をまとう深みのある香りを追い求め、調香の第一歩はパリの情景を詩に綴ることから始まりました。
花びらをつたう朝露
噴水の水は青空と共に
私たちはここで夢を紡ぎ、
パリの公園は詩の一篇となる

ふと視界に映るまばゆいほどの情景の欠片を拾い集めるように詩を紡ぎ、それを香りに落とし込んでいきました。
さらに、調香師にはあえて対照的なふたりを起用。
ひとりはパリを幾度となく訪れた経験を持ち、もうひとりはまだ想像の中でしかパリを知らない人物。
彼らとコミュニケーションを重ね、実体験と空想それぞれの視点が交差することで、唯一無二の奥行きが生まれました。

そして、実際の調香にあたり思い描いたのは、フランスのイメージとよく結び付けられるような南仏の太陽ではなく、あくまでもパリを彷彿とさせるような洗練され、みずみずしく、そしてどこか影を帯びた奥行きのある香り。
「La Ville-Lumière(ラ・ヴィル・リュミエール(光の都))」をテーマとし、
パリのあちこちに息づく「光」を切り取って香りに落とし込んでいきました。
モンマルトルの石畳をなぞる、やさしい金色の光。
マレ地区のショーウィンドウに揺れる、淡く透ける雨上がりの光。
セーヌの水面にきらめきを落とす、雲の切れ間から差し込む光…。
古き良き文化と現代の感性が共存するこの街の空気をそのまま写しとったような情景をベースに、街角に咲き乱れる花々にインスピレーションを得て香りの骨格を描きました。
《香りの構成》
チュベローズのすがすがしくも官能的な香りを主軸にミモザの柔らかさを重ねることで、甘さを抑え奥行きのある複雑な香りに仕上げました。
さらにアルデヒドC9を加えることで、パウダリーなアクセントとクラシカルな気品を纏わせています。
香調の主役たちはこちら。
チュベローズ:
百合を思わせるクリーンな華やかさと、甘い色香を併せ持つ特別な花。
「純潔」と「官能」、相反する美しさが共存する香りです。
ミモザ:
春の訪れを告げるこの花は「感謝」や「優雅」などを花言葉に持ち、柔らかく繊細な香りが心を包みます。
リトセア、ホワイトリリー、ムスク:
明るく華やかなフローラルブーケノートのあとにそっと立ちのぼるのは、曇り空のような陰りのあるラストノート。
雨上がりの澄んだ空気に差し込む光と、どこか憂いを残すその余韻は、まさにパリという街の奥深さそのものです。
香りから始まる物語をあなたと

ボックスを開けアイテムを手に取った瞬間、 あなたのお部屋にパリの空気が流れ込み、つかの間でもパリにいる気分になっていただけたら。
アイテムを手にする瞬間が、心ときめく旅の始まりとなるように。
そんな想いをこめて調香したオリジナルのフレグランスは、あなたの五感にそっと語りかけます。
ふとしたときに思い出すのは、その日の服より、言葉より、もしかすると「香り」かもしれません。
まだパリを訪れたことがない方にも、いつかの滞在を懐かしく想う方にも、
この香りがあなたの心をパリへ連れて行けるように。
q bag parisが目指すのは、あなたの毎日のあらゆるシーンにそっと寄り添うバッグづくりです。
香りから始まる私たちの物語を手にとってご体感いただけたら、それが私たちの、いちばんの喜びです。
・・・・・・・・・・・・