index
バカンスとは?意味や語源

「バカンス(vacances)」とは、フランス語で「長期休暇」や「休みの期間」を指す言葉です。
語源はラテン語の vacare(空にする、自由にする)から来ており、「仕事や義務から解放された時間」というニュアンスが強く含まれています。
フランスでは19世紀後半から労働者の権利として有給休暇が確立され、20世紀初頭には現在のようなバカンス文化が根付きました。
バカンス=旅行?
日本では特に「夏の長期休暇」や「優雅な休暇の過ごし方」を指す言葉として使われている「バカンス」。
そのため、多くの日本人は「バカンス=海外旅行」とイメージしがちですが、フランス人にとってのバカンスは生活の一部であり、権利です。
最低5週間以上の有給休暇が法律で保障されており、夏は2~3週間休むのが当たり前で、8月は1ヶ月間ほぼお休みの企業やお店さえもあります。
メールもシャットアウトし仕事のことを一切考えず、自然と向き合ったり、家族とのんびり過ごします。
< 英語との違い>
英語:vacation(ヴァケイション)→ 単なる休暇・旅行を意味する
フランス語:vacances(ヴァカンス)→ 「人生をリセットするような、心と体を開放する時間」に近い感覚を意味する
バカンスのメリットとは
長期のバカンスには、こんなメリットがあります。
・心と身体のリセット
・家族や友人との絆が深まる
・クリエイティビティや集中力が回復する
・人生の軸を見直す「内省の時間」になる
バカンスとは、単なる娯楽ではなく、人生を豊かにする「投資」のような存在なのです。
世界のバカンス文化
バカンスといえばフランスが有名ではありますが、世界、とくにヨーロッパ各国にはさまざまなバカンスの文化があります。
国民性・気候・法制度・歴史的背景によって異なりながらも、「長期休暇をしっかり取る」という価値観は共通しており、長期休暇を取ることが社会的に完全に受け入れられているのが特徴です。
イタリア
8月15日にあるイタリアの三大祝祭日の一つferragosto(フェッラゴスト)の時期に多くの企業や店舗が長期休暇に入ります。
バカンスも数週間~と長く、多くの家族が海辺や山のリゾート地で過ごします。
ドイツ
ドイツでは労働者に年間最低20日の有給休暇が法的に保障されており、多くの人がそれ以上の休暇を取得しています。
ドイツ人は休暇計画を非常に早めに立て、組織的にバカンスを楽しむことで知られています。
ある調査によれば、ドイツ人の有休消化率はなんと100%。
繰り越し制度がない会社もあるくらいで、会社にとっても働く人にとっても全部消化するのが常識になっています。
スペイン
スペインでは8月が主要なバカンス時期で、多くの企業が休業します。
海外旅行はもちろん、自国に海岸線が非常に豊富なため、国内での海辺のバカンスも非常に人気。
家族で海辺の別荘やアパートメントを借りて長期滞在することも多くあります。
スウェーデン
冬の長いスウェーデンにおいて、夏は太陽の恵みを受けられる特別な季節。
自然はもちろん、街自体も太陽の光を浴びより一層美しく輝きます。
スウェーデンには「allemansrätten」(自然享受権)という独特の概念があり、自然の中で自由にキャンプや散策を楽しむ権利が保障されています。
夏の白夜の時期(6-8月)が最も人気のバカンス時期で、森や湖での活動、サマーハウス(sommarstuga)での滞在が伝統的です。
バカンスの種類
ひとくちに「バカンス」と言っても、目的やスタイルにより様々な過ごし方があります。
ひとつずつ解説します。
1. ビーチリゾート・バカンス
定番の過ごし方である、海辺のリゾート地での滞在型休暇。
美しいビーチでの日光浴はもちろん、マリンスポーツやスパ・エステでのリラクゼーション、海鮮料理を堪能するなどしゆっくりとエネルギーをチャージします。
2. 山岳リゾート・バカンス
高原や山間部での大自然に囲まれた休暇。
森林浴を楽しみながらのトレッキングや高原ゴルフ、天体観測、地元の山の幸を味わうなど、海とはまた違った楽しみがたくさんあります。
3. 都市型バカンス
都市に滞在するバカンス。
ショッピングや地元のグルメを体験するだけではなく、美術館や博物館を巡ったり、歴史的建造物の見学をしたりと文化的なアクティビティを楽しめるのも都市型バカンスならではです。

バカンス大国・フランスにおける人気のバカンスの過ごし方は?
「働くために休む」のではなく「休むために働く」という価値観も根付いている、バカンス大国・フランス。
フランス人には、どのようなバカンスが人気なのでしょうか。
彼らが実際にどのようにバカンスを過ごしているかを紹介します。
南へ行く
南下して海でゆっくり過ごすのが人気です。
有名なのは
・コートダジュール(ニース、カンヌ、サントロペほか)
・ビアリッツやバスク地方(大西洋側)
などのエリア。
バカンス中はビーチで何もせず、寝そべってのんびり過ごすのが定番です。
小麦色に日焼けした肌は「よく休んだ証」であり、健康的でおしゃれなステータスとされています。
宿泊はホテルではなくコテージや別荘、家などをまるごと借りるスタイルが主流。
食事は家族や友人とバーベキューを楽しんだり、簡単なもので気楽に過ごすのが一般的です。
観光地を駆け回るのではなく、一箇所に滞在してゆっくりと“何もしない”時間を楽しむ…。
それが、フランス流のバカンスの過ごし方です。
家族の家に行く
日本人がお盆や年末年始に実家へ帰省するように、フランス人もバカンス中に家族や友人の家で過ごすことがあります。
お金をかけずに休暇を楽しむのが上手な彼らは、友人の別荘を無料で借りたり、旅行中の知人の家を留守番がてら使ったりと、うまく人とのつながりを活用しています。
誰かの家に滞在するときも、大げさなおもてなしはなし。
ホームパーティーをしたり、のんびり語り合ったりと、気取らず楽しむのがフランス流です。
自宅でのんびりする
「バカンスの目的は「休む」こと。
そのため、旅行に出かける人もいれば、自宅でのんびり何もしない人もいます。
マルシェで買った旬の野菜やフルーツをたっぷり食べ、ゆっくりと昼寝をして過ごす。
それこそが、フランス人にとっての最高の贅沢。
また、気が向けば家のリフォームやDIY、庭仕事に精を出してみたり、休暇中の半分だけ旅に出たり。
無理をせずに自分らしいペースで自由に休みます。
バカンス中の過ごし方のコツ

バカンス中の過ごし方のコツは、「何をするか」よりも、「どう過ごすか」「どう自分を休ませるか」に重きを置くのがポイント。
無理しない、飾らない、比べない。それがバカンス上手になる秘訣です。
予定を詰めすぎない
バカンスはやることリストをこなす時間ではなく、心と体を緩める時間。
予定は最小限に、気分で動けるゆとりを残しておくのが良いでしょう。
何もしない時間を楽しむ
「昼寝」「読書」「ただ空を見る」…それも立派なバカンスの過ごし方です。
「休む=悪」ではなく「自分を整える時間」と捉え、何もしない贅沢を、思い切り味わいましょう。
場所にこだわらない
海外旅行や大金をかけて豪華なリゾートに行くことだけがバカンスではありません。
場所は自宅でもどこでもOK。
大事なのは“気持ちが緩む場所”であることです。
デジタルデトックスをする
スマホを見ない日をつくる、SNSを休むなど、“脳の休息”も大切なリセット法。
自然の中での時間が、心を一気に整えてくれます。
日本にいながらもバカンスを楽しむ方法とは
バカンス中の過ごし方のコツを押さえれば、「日本にいながらもフランス流にバカンスを楽しめるはずです。
次に、日本にいながらもvacancesを楽しむ具体的な方法も紹介します。
おうちピクニックやアペロを楽しむ
休日の午後、ベランダやリビングで簡単なおつまみとワインを並べて“プチ・アペロ”。
チーズやバゲット、生ハムとお気に入りのドリンクを用意すれば、おうちピクニック気分に。
お風呂をリトリート空間にする
ちょっといい入浴剤やキャンドルを使い、お風呂を五感を休める自宅スパに。
お気に入りの音楽をかけ本を持ち込めば、非日常にショートトリップできます。

ホームパーティーを開く
ホームパーティーが大好きなフランス人。彼らをまねて親しい友人を家に招き、ホームパーティーを開くのもおすすめです。
シンプルなテーブルクロス、キャンドル、音楽があれば十分。
ホストが気合を入れた手料理を用意する必要はなく、フランスにちなんだ食材を持ち寄ったり、テーブルにちょっとしたおつまみを並べてゆったりと楽しみましょう。
ホカンスに行く
「ホカンス(Hocance)」とは、ホテルに泊まりながら休暇を楽しむ”バケーションスタイルのこと。
韓国で生まれ、日本でもじわじわ人気上昇中です。
海外旅行はできなくても、日常から抜け出して「非日常」な空間で過ごすことで、心と体をリセットできます。
ホテルにこもって、読書・昼寝・スパ・ルームサービスなどを楽しんだり、モーニングを時間をかけて味わうの良いでしょう。
バカンス先にも連れていきたい!
パリのアトリエから発信する「q bag paris」(キューバッグ パリ)の人気アイテム
「q bag paris(キューバッグ パリ)は、パリのデザインチームによるクリエイションから生まれたバッグブランドです。
海が広がる南仏・ニースの「青」、絹の街・リヨンの「白」、太陽とワインの地・ボルドーの「赤」…フランスのカラーにインスピレーションを受けた豊富なカラーラインナップと洗練された「軽くて、洗えて、大容量」なデザインが特長で、ウェットスーツと同じネオプレーン素材、透けない新素材などを用いた画期的なアイテムはファッション性や遊び心たっぷりなのに軽量で耐久性に優れ機能性も抜群。手軽に洗えて明るい色でも汚れの心配がないので、通学・通勤バッグやマザーズバッグ・ペアレンツバッグなどとしてのデイリーユースはもちろん、アウトドアや旅行先にも連れて行っていただけます。
今回は、パリのアトリエから、バカンスのおともにはもちろん、夏のファッションに特にぴったりのアイテムを紹介します。

qbag zip L(キューバッグ ジップ エル)
ブランド設立初期からの大人気アイテム。
伸縮性・耐水性がありウェットスーツにも使われる、肌触りが良く軽くて丈夫なネオプレーン素材に穴を開けたパンチング加工を施しています。
軽くてシワがつきにくく、折りたたんで持ち運びにも◯、汚れた時には水洗いも可能な素材です。
底板付きで、重い荷物の時もしっかり型崩れを防ぎ安心!
▼お客様のお声
・つくりがしっかりしており、手洗いできるので汚れを気にせずたくさん使えそうです。
・旅行に行くために急遽買いました。
とっても大容量で、荷物が多い自分にはぴったりで重宝しました。
・たくさん荷物を持ち歩くので、軽く大きいのが嬉しいです。旅行にも使えそうです
nest zip L(ネスト ジップ エル)
q bag parisのアイコニックアイテム・「nest zip」シリーズのLサイズ。
透けない新素材「nest(ネスト)」を使用した、見た目も重量も軽やかなトートバッグです。
約25リットルの容量がありながら、バッグ本体の重さは500mlペットボトルよりも軽くわずか約481g。
ジップ付きなので中身が見える心配もありません。
インナーポケット2つ&ジップ&大きいポーチ付きで使い勝手も抜群。
持ち手はレザーより強く高品質なポリウレタンで持ちやすく、荷物の多さによってサイドのボタンでフォルムを変えることも可能です。
汚れたら洗濯機で簡単に洗えて、オールシーズン清潔に愛用頂けます。
▼お客様のお声
・軽くてたくさん入るので旅行に持っていこうと思います。
・機内持ち込み用のバッグとして購入しましたが、軽くてたくさん入って使いやすいので、普段使いもするつもりです。
・布トートは洗うと形が崩れてしまいますが、このバッグはその心配もなさそうです。
値段もお手頃なので、他の大きさや色も欲しいです。
l'affiné(ラフィネ)
南仏「ポルクロル島」を訪れたデザイナーが、豊かな自然から着想を得て制作した「l'affiné(ラフィネ)」。
カジュアルな装いにはもちろん、きれいめスタイルにも軽快な印象をプラスしてくれる 「大人のためのリュック」です。
ふわっと柔らかいのに立体感がある上質なリサイクルナイロン生地「plissé(プリセ)」には、 南仏の海で磨かれた小石を思い起こさせるようなシワ加工を施しています。
外側のポケットのファスナーを開いてたためば、あっという間にポーチサイズに変身し、下側のファスナーを開けば1.5ℓのペットボトル6本が入る大容量仕様にもなる、旅行にぴったりのアイテムです。
▼お客様のお声
・折りたためるリュックで、旅行で使いたいと思い購入しました。
とても軽いのに、しっかりとした生地で折りたたみも簡単に出来ます。
・思っていたよりも小さいかな?と感じたけど、荷物を入れてみたらしっかり入る!
出先で荷物が増えたとしても、簡単に拡張できるからとても良い!素材もしっかりしてて安心!
arc(アルク)
イタリア・リモンタ社のポコノ素材を使用したarc(アルク)。
深みのある色合いと滑らかな肌触りが特徴の高級感のある素材は丈夫な上に防水性もあるため、日常遣いはもちろん、バカンスにもぴったりです。
背面ポケットには貴重品を入れたり手帳や本を収納できるので通勤時にも使いやすいのが嬉しいポイント。
▼お客様のお声
・届いてまず軽さにびっくり!つくりはしっかりしているのに軽く、荷物を入れても全然重さを感じないです。
・いつもなら汚れを気にして黒一択ですが、洗えるということもありパリグレージュに。
デザインはシンプルで大人可愛くて,明るい色に抵抗のある私でも持ちやすく気分の上がるお品です。
バカンスのマインドを取り入れて人生をもっと豊かにしよう
バカンスはただの長期旅行ではなく、心身のリフレッシュと人生の質向上のための重要な時間です。
それは「自分を取り戻す時間」であり、「人生の質を上げる習慣」です。
忙しい毎日に追われがちな現代に生きる日本人もこのマインドを取り入れることで、心のゆとりと本当の豊かさを手にできるのではないでしょうか。
q bag paris 公式ショップ